5Gサブ6ミリ波っていったい何?

5G対応スマホの購入を検討されている方に向けて、購入時に不明点がなくなるように用語を解説します。

2020年3月より日本で始まったサービスが5G(ファイブ ジー)です。

聞いたことのある人もいるかも知れませんが、あんまり聞きなれないコトバですよね。

7月の時点では、まだまだ人が集まる場所の一部のみが利用できるスポットになっていますが、今後2023~2025年にかけて、どんどん利用エリアが全国に拡大していくそうです。

5G対応スマートフォンが、続々と発売されて、2020年秋に発売されたiPhone 12シリーズも全機種 5G 対応です。

『5G』って何か知ってますか?

皆さんは、近頃よく聞く5G って何か知ってますか?

5Gは、ズバリ‘5th Generation‘の略で、『第5世代』のことを言います。

第5世代の前にはもちろん、第1~4世代があるということになりますよね、ここで少し簡単に説明してみますね。

  • 1G(1th Generation=第1世代)⇒アナログ携帯電話(1980年頃)
  • 2G(2th Generation=第2世代)⇒アナログからデジタルへ移行、インターネット接続が始まる(1990年頃)
  • 3G(3th Generation=第3世代)⇒インターネットへの接続が一般化され、通信も高速化できるようになる。(2000年頃)
  • 4G(4th Generation=第4世代)⇒LTEという高速化技術が登場、3Gより通信の速度が飛躍的に速くなる。(2010年頃)
  • 5G(第5世代)⇒高速で、大きな容量で通信、多数の機器に同時に接続、信頼性が高く、低遅延(データ送信の遅延を低減すること)の通信ができる。

というような特徴になっています。

また、5Gの対応スマートフォンの説明では『ミリ波』や『sub6(サブ6)』という言葉もよく出てきます。

これはいったい何なのでしょうか?

2つとも5Gで使われている周波数に関係する言葉なんですが、『sub6』にだけ対応しているスマートフォンだったり、『ミリ波』 『sub6』の2つ共に対応しているスマートフォンがあったり、この単語の違いは何だろう?と思いませんか?

次に、『ミリ波』 『sub6』 について簡単に説明します。

『ミリ派』『sub6』って何??

『ミリ波』 『sub6』 とは、5Gになってから利用することができる新しい周波数帯(バンド:電波の周波数の範囲)を指します。

今まで4Gの周波数帯(バンド)から5Gに変わると、新しい無線の技術が使われるようになります。

その無線技術を 『NR (New Redio)』 といいます。4GLTEみたいに5GNRやNRと言われたりします。

5Gは2つの周波数帯(バンド)、つまり『ミリ波』 『sub6』を使ってデータ通信を行うということです。

『ミリ波』ってなに?

『ミリ波』とは、30GHz~300GHzの周波数を示します。【光】と同じ性質に近づいてきていると言われます。

『sub6(サブ6)』ってなに?

『sub6(サブ6)』とは、3.6GHz~6GHz未満の周波数を示します。これは4Gで使われていた周波数帯に近い数字です。

周波数は、高ければ高いほど‘帯域幅(通信などに用いる周波数の範囲)’が広くなり、スムーズにデータ通信が行えます。

そこで、『ミリ波』と『sub6』の通信速度を比較すると、『sub6』が『ミリ波』に断然劣っているのがわかります。

数字でみても、難しくてよくわかりませんが、ズバリ【数値が高ければ高いほど、スムーズにたくさんのデータが通信できるようになる!!】という事なんです。

5Gになることで、通信の速度が最大10倍以上、遅延の速度が10分の1となって、大容量のデータでも迅速な送受信ができるようになるんです。

花火大会や、コンサート会場等、人が大勢集まる場所で、スマートフォンの通信が不安定で、なかなかWebページや動画や地図アプリが開かないって経験したことないですか?5Gになると、途切れることなく、スムーズに通信ができるようになっちゃうと言うことなんです。

『ミリ派』『sub6』のメリットとデメリット

ミリ波のメリット

  • 超高速・超低遅延(データ送信の遅延を低減すること)
  • 大容量の通信が可能・同時に多数接続可能

ミリ波のデメリット

  • まだミリ波に対応できるエリアが少ない。
  • 直進性が高いので、障害物の影響を受けやすく、壁等があると通信がさえぎられ、エリアを広げにくい。

sub6のメリット

  • 電波の届く範囲が広い
  • 4G技術の転用ができるので、運用の際の技術的な問題を解決しやすい。
  • 障害物に強く建物などの影響も受けにくいので、幅広いエリアで利用しやすい。

 sub6のデメリット

  • 通信速度・遅延速度の大幅な向上は期待できない
  • 花火大会やお祭り等、大人数が同時に接続する場合、これまでどおり、繋がらないことが多い。

『ミリ波』は高速通信、低遅延や多数同時接続などが見込まれますが、技術的にはまだまだ難しく、すぐに普及されることが難しいという現状です。

一般的に利用可能な状況になるのがいつになるのかも、まだわかっていません。

しかし、『sub6』は2023年~2025年までに全国に広がっていく可能性がある、と言われています。

2020年時点では、いつ普及するかわからない『ミリ波』には対応せず『sub6』のみに対応したスマートフォンの方が多く発売しています。

5Gが必要な理由

補足として、5Gが必要な理由を少し、紹介します。

メールの送受信や、動画の視聴などは、今までの4Gでも快適に行えます。

いまでは、4Gの人口カバー率は99%を超え、4Gのモバイル通信サービスに当初あった「つながりにくさ」もかなり解消されています。

携帯電話やスマートフォンなどの情報通信機器の普及が、全体的に飽和されている状況にあるとされている今、なぜ5Gなのでしょうか。

スマートフォンの普及過程でも、通信速度や通信エリアが不十分な局面が、見られました。

例えば車や自販機や家電などが、全てインターネットにつながったとしたら、いままでの3G・4Gでは接続の数的には、無理がありました。

5Gだと、1平方キロメートルあたり100万台と、今までの10倍の機器の接続が可能になって、キャパにも余裕が生まれます。

また工場の機器制御や、遠隔医療では、操作の指示を出した時に、反応が遅れないように、5Gの「超低遅延」という特徴が生きてきます。

これからはIOT化“Internet of Thingsの頭文字をとったもの、モノに通信機能を搭載して、インターネットに接続された状態にすること”が急速に進むことが予測されていて、そうなれば今の通信網だと、データ量を処理することができなくなってしまいます。

より大容量の通信に、耐えれる環境として、5Gが誕生したということです。

IOTが、なぜ必要なのでしょう。

色々な理由はありますが、今世界中で起きている『人口増加』『高齢化』『都市への人口集中』といった現象は、エネルギー不足だったり、水、食料の不足、医療格差、交通渋滞、環境破壊や変化などの問題を引き起こしています。

こうした傾向への対応のため、各国が今IOTを使ってスマートな社会を実現しようとしているのです。

IOTは、身の回りのさまざまなモノがインターネットにつながった近未来的な状況を意味します。

IOT化が進むと、、自宅で利用している、家電製品、ウェアラブルデバイス、遠隔医療、セキュリティカメラ等を、

インターネットの回線に、接続することができるようになり、以下のような便利な生活が実現できるようになるんです。

・外出先から家電製品の操作ができるようになる

・ⅤR や3D の映像が楽しめるようになる

・医療ロボットを送ることで、遠隔で治療や手術を行えるようになる

・オンラインゲームが、今まで以上に快適にできるようになる

・ドローンの、活用領域が広がるようになる

このような未来を実現するための基盤として、高速で大容量の5Gが導入される必要性があるんです。

まとめ

最近よく耳にする最新の5Gのスマートフォンにしよう!と思っている方は『sub6』だけ対応か、『ミリ波』と『sub6』の2つともに対応するスマートフォンかを、購入前によくチェックしてみることを、オススメします。

およそ2023年には『sub6』が普及し、一般的になっている可能性が十分にあります。

一部のスポットでは今も使用することができます。

『ミリ波』非対応でも、『sub6』だけで特に問題なさそうですね。

『ミリ波』は混雑エリアを、部分的にカバーすることしかでききないので、今後は『sub6』を中心に5Gのエリアを構築していくものと想定されます。

これからスマートフォンを買い替えようと思うなら、5Gが利用できる環境の広がり併せてチェックしてみて、機種選びをすると良いでしょう。

おまけ(5G  sub ミリ波 対応のスマートフォン) 

『sub6、ミリ波に対応している機種』

  • Galaxy S20+ 5G   
  • arrows 5G

『sub6のみに対応している機種』

  • iPhone 12シリーズ  (日本版は、ミリ波未対応)
  • AQUOS R5G
  • Galaxy S20 5G 
  • Xperia 1 II 
  • ZTE Axon 10 Pro 5G
  • LG V60 ThinQ 5G
  • OPPO Reno3 5G
  • OPPO Find X2 Pro OPG01
  • Mi 10 Lite 5G
  • ZTE a1 ZTG01
  • GooGle pixel 4a 5G
  • GooGle pixel 5

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